2015年06月28日の回顧
宝塚記念
ゴールドシップがゲートが開く前に立ち上がり、その後ゲートが開いたが再度立ち上がってゲートを出ずに大きく出遅れるスタート。レッドデイヴィスがジワっとハナを奪う。ラブリーデイ、トーセンスターダム、オーシャンブルー、ネオブラックダイヤと続く。中段内にショウナンパンドラ、外にヌーヴォレコルト、間にワンアンドオンリー、トーホウジャッカルと続く。後方にディアデラマドレ、ラキシス、カレンミロティック、トウシンモンステラ。少し離れた後方にアドマイヤスピカ。さらに後方にデニムアンドルビー。最後方に大きく遅れてゴールドシップ。1000m通過が1分2秒5。
3角で馬群が詰まりゴールドシップがようやく最後方集団に追いつく。4角に入って隊列は変わらず各馬仕掛けだす。直線入ってすぐに真ん中からヌーヴォレコルトが伸びかけるが残り200mくらいで他馬も一気に来て飲み込まれる。ラブリーデイが残り200mで先頭に立つ。各馬同じような伸びて差が縮まらない所へ、大外に出したデニムアンドルビーが一頭違う脚で追い込んでくる。最内からショウナンパンドラがジワジワ伸びてくる。抜け出したラブリーデイにデニムアンドルビーが迫ったが交わす前にゴール。ショウナンパンドラが3着。最後まで粘って伸びたトーホウジャッカルが4着。ヌーヴォレコルトが粘って5着。
評価
- ペースはスローペース
- ゴールドシップの出遅れは展開に影響を与えた
- ペースの割には上がりの時計が35秒と掛かった
- スローになったことでスピードのあるキングカメハメハとディープインパクトとが浮上した
- 牝馬が台頭した
- 500万下と大差がない時計
- レースレベルは低い
馬評価
ラブリーデイ
1着。好調を維持しており適正距離の中距離で展開が向いた。川田が思い切って2番手のポジションをとったことが勝利を呼び込んだ。
デニムアンドルビー
2着。割り切って終いの勝負にかけ、上がり最速34.0秒の一頭違う脚を使って追い込んだ。スタミナがあって、そこそこのキレがある馬だが上位に来る条件が難しい馬で、今回は集団が詰まって直線を迎えられたのが良かった。
ショウナンパンドラ
3着。終始最内を走りロスなく抜け出してきたことで3着を確保した。池添は昨年もカレンミロティックで最内から抜け出しており内枠を生かすのが上手い。道中を見ていると内は土が飛んでいてボコボコだったが、それも苦にしない馬なのだろう。
トーホウジャッカル
4着。終始外目を追走しながら直線も粘って最後まで伸びた。宝塚のぶっつけ出走は成績が良くないデータが示す通りであるが、力のあるところは見せた。ただし、レースレベルは低いので今後のG1でどうかは見極めが必要。
ヌーヴォレコルト
5着。直線入ってすぐに伸びかけたが、後続に並ばれてそこから最後まで粘るまでに留まった。ポジションは悪くなかったが速い脚がないため抜け出せなかった。
ラキシス
8着。大阪杯と同様に後方に控えたが見せ場なく終わった。パワーがあるわけではなく重巧者なのかもしれない。前走10キロ増で、さらに今回も10キロ増だったので調整もミスっている可能性がある。
ワンアンドオンリー
11着。中段前目の良いポジションだったが見せ場なく終わった。この世代のレベルの低さが言われているが、それにしもて負けすぎで遠征の疲れがあったかもしれない。
カレンミロティック
13着。上がりは35.2秒でこの馬のいつもの通りで、速い脚はないので先行できなくては勝負にならなかった。スタート後に行き脚も良くなかった可能性がある。天皇賞・春の激走で出来が落ちしていたかもしれない。
ゴールドシップ
15着。出遅れで終了。展開がスローだったので1000m過ぎて集団に追いついたが、そこから1000mは少しペースが上がって捲くっていくのは厳しかった。最後は速い脚が必要な展開になり挽回も難しかった。直線では競馬を止めていた。
予想評価
ゴールドシップによる捲くりの展開があると見てスタミナと持続の勝負と予想したが、ゴールドシップがレースに参加できずに最後までスローになった。切った馬が上位を締め逆の結果になった。特殊な展開で事故と割り切る。